これは、私がまだ大学2年生だったころ、夏に起きたゴミに関する悲惨なトラブルのお話です。
当時の私は1年時に住んでいた学生会館を出てマンションに住み始めた、いわば一人暮らし初心者でした。一人暮らしを始めると、様々な悩みが訪れます。特に悩んだのが「ゴミの置き場所」でした。家の中に置くと匂うけれど、ベランダに置けばカラスに散らかされてしまう。そんな時に友達が、「蓋つきのゴミ箱をベランダに置いて、そこに入れればいいんだよ」と教えてくれたので、私は早速蓋つきゴミ箱をホームセンターで買い、ベランダに設置し、室内にあったゴミを押し込みました。しかし、この時私は重大な間違いをおかしてしまっていたのです。ゴミの中には生ごみが混ざっており、さらにそのゴミを1週間ほど出すのを忘れて放置してしまったのです。1週間後、そのことを思い出した私は収集場所に持っていこうと、ベランダのゴミ箱を開けました。中には夏の日差しであたためられた生ごみと、それに群がる大量の茶色や白の粒々が...蛆虫でした。虫が大の苦手な私はパニックになり、ゴミを取り出し中の蛆虫を階下の駐車場にぶちまけました(下に人がいなくて本当に良かったと思います)。そして泣きながら恥を忍んで当時の彼氏を呼び出し、二人でベランダ中の蛆虫を掃除しました。
それ以来、ゴミは室内で保管しており、匂いは重曹をかけて抑えています。当時駆除と片づけを手伝ってくれた彼氏には、別れた今でも「(蛆虫)ブリーダー」と呼ばれることがあります。この文章が、世の中の一人暮らし初心者の目に触れ、教訓になることが私の唯一の救いです。